口呼吸のデメリットとその解決方法
自分が口呼吸なのか鼻呼吸なのか、呼吸について考えたことはありますか?
マスクをする機会が増えて無意識に口呼吸をしている人が多くなっています。
実は口呼吸にはデメリットが多いため、注意が必要です。
口呼吸とアトピーが関係している?
幼少期に友人に「呼吸してみて」と言われて意識的に鼻で呼吸しようと思ったことをふと思い出しました。
意図は不明ですが、おそらく口呼吸だったのでそのように言われたのではないかと思います。
幼少期はアトピー性皮膚炎の症状がひどかったため、実は口呼吸にさまざまなデメリットがあること、アトピーと関係していることを知り、気になって調べてみました。
口呼吸(特に睡眠中)とアレルギー疾患の間の正の相関を確認した。
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=202102291867668150
口呼吸と鼻呼吸の構造の違いとは?
呼吸している場所が「口」なのか「鼻」なのかの違いと言えばその通りなのですが、口と鼻では空気の通り道が違います。
鼻呼吸とは
非常に優れた防御システムを持つ呼吸法です。
鼻の入口にある鼻毛は天然のフィルターとも言われ、外からの花粉やホコリなどの侵入をブロック。鼻腔粘膜では線毛の上皮細胞と粘液の分泌によってウイルスや細菌などのさらに小さな異物を絡め取ってくれます。
鼻から入ってきた空気は鼻腔の中を通過する際に適切な温度と湿度に調整されるため、肺の負担を軽減し肺の中でスムーズに循環されています。
口呼吸とは
フィルタがないので冷たく乾いた異物だらけの空気が直接咽頭や喉頭にぶつかるために口の中が乾燥し、病原体が繁殖しやすい状態に。つまり、口呼吸は病原菌などの外敵に対してとても無防備な呼吸法ということです。
人間が発症する病気の7割は口呼吸が原因とも言われているくらい・・・
口呼吸のデメリット、病気や症状
口呼吸のせいで起こりえる問題は以下の通り。
- アトピー
※アトピーとはアレルギー性皮膚炎のことで、アレルギーの1種です。 - 口臭の悪化
- 集中力散漫
- うつ病
- 気管支ぜんそく
- 糖尿病
- 肩こり
- 肺炎
- インフルエンザ
- 花粉症
- 歯並びの悪化
- 歯周病
- 口内炎
- 口元のたるみ
鼻呼吸のもたらすメリット
- 口を閉じるので、口の渇きやのどの乾燥を防ぐ
- 唾液の分泌が多くなるので、口の中の殺菌効果が高まる
- いびきの軽減・予防に
- 筋肉にたくさんの酸素が届けられるので疲労物質の乳酸が減少し、デトックス効果が高まる
- 基礎代謝が上がり、痩せやすい体になる。
- アトピーが改善される
↓以下のような本もあります。
口呼吸の原因
なぜ口呼吸になってしまうのでしょうか?
- 花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などの鼻の病気
- 肥満
- 癖
- 歯並びの問題
などさまざまな原因があります。
口呼吸ではないか確認する方法
まず
「1円2円3円4円5円6円」
と言ってみましょう!
言い終わった時の口は開いてましたか?閉じてましたか?
口呼吸の人は言い終わった後に口から息を吸おうとするため、空いています。
え!?口呼吸になっていた・・・という方へきちんと治す方法を紹介します。
口呼吸を鼻呼吸へ切り替える方法
あいうべ体操
口を思いっ切り開けて、
あー
いー
うー
べー(舌を最大限、下に出しましょう。)
という口の形を作ることで、喉が刺激されます。
1日10~30回はやりましょう。
鼻呼吸テープ
これを貼って寝るだけ。
絆創膏のように唇を覆う部分にガーゼが貼ってある構造です。
使ってみたメリットとしては、物理的に口を閉じているので鼻呼吸になり、夜中にのどが乾燥してしまうことが防げます。窮屈な感じもしないのであくびも無理なくできます。
デメリットとしては、鼻の下と口の下にテープが貼り付けられている状態なので少々肌に違和感はあります。そのせいなのか朝にはどういうわけか外れています。(おそらく朝方に無意識に外している)
喉を傷めてウイルスにかかりやすくなるよりは多少の違和感は我慢して使い続けてみようと思います。
鼻トレーニング
- 片方の鼻を押さえて鼻の穴を閉じ、押さえていない鼻の穴が空いている方の鼻から息を吸う
- 押さえていた方の鼻から手を放し、押さえていなかった方の鼻を押さえ、さきほど息を吸った方と反対の鼻から息を吐く
これにより鼻の通りが良くなります!
※参考図書:https://www.ymm.co.jp/feature/hanatore.php
わきの下を刺激する
鼻づまりにより口呼吸になってしまっている場合、わきの下にボールを挟んで圧迫するなどして刺激を与えます。
まとめ
口呼吸はデメリットだらけ。続けると外からの花粉やホコリをはじめ体へのダメージをなんのフィルタもなしに直接喉にあたってしまい、何らかの問題を生じるリスクがあります。
口呼吸になっていた場合、ご紹介したトレーニングや口とじテープを活用して鼻呼吸に切り替えましょう。