ティーツリーでの皮膚炎治療の効果・犬にも使える

皮膚炎に市販の薬や病院で処方された薬を長く使っているのに効果がなく肌トラブルが続くことはありませんか?そろそろ治るかと思ったらまた悪化するなどを繰り返して慢性化してしまったり。
肌荒れやニキビ、ストレスによる湿疹、かゆみ、暑くなると、あせもなど様々な皮膚炎に悩まされているという話もよく聞きます。
今回は自分の体験談も交えながら、私の体質を踏まえてティーツリーの皮膚炎への使い方・効果・犬に使えるかについてお話します。
私の体質による皮膚炎との関わり

幼少期の血だらけ状態
アトピー(アレルギー性皮膚炎)の症状がひどく、特にひどかったのは顔や腕の内側(ひじの内側)や膝の裏。湿疹で荒れているというより過度の乾燥でかゆくてボリボリかいてしまうため、血だらけでした。
かゆくて集中できなかったり、イライラしたり、周りから汚いと言われて悲しくなったり。
定期的に薬をもらいに小児科へ行ってはいましたが、最初はかゆみが治まった気がしていても、続けているともはやおさまる様子もなし。
成人以降の安定期
年齢とともに肌が強くなったのか特別何かをするでもなく徐々に症状は治まってきました。季節の変わり目や疲れがたまると皮膚炎が発生したりかゆくなったりはありましたが、それも一時的。
そんな中出会ったのが漢方でした。
友人は漢方で幼少期のアトピーを治したと聞いたので使ってみると即効性はありませんが、季節の変わり目に必ず起こった皮膚炎が軽減しました。明らかな疲労によるヘルペス以外に悩まされることもなくなり、アトピーで汚かった肌を知らない人にまで肌がきれいと褒められるまでになりました。
皮膚炎再発
また再び年齢や環境の変化からか、今度はこれまで湿疹など出たことのなかった背中やふともも、すね、腰などなぞの部分に湿疹が出てきたのです。
これが、かゆい時と全然かゆくはない時とある。
皮膚科へ行き、ステロイド剤と保湿剤をもらって塗り続けたところ、最初は確かに効いているような気がしていましたが、徐々に肌が慣れてその薬では効かなくなりました。
かゆくもない湿疹もなんだか目障りで触ってしまったり、触っていないはずが急にかゆみを発したり、とにかくいつまでも居候されていると不都合が生じるわけです。
ティーツリーの効果・効能

ティーツリーは抗菌・抗ウイルス・抗炎症・免疫調整作用があり、かゆみを抑える効能・気管支系の痛みや炎症をやわらげる効果も期待できます。
花粉症やインフルエンザの予防からニキビ、虫刺され、足水虫などの肌トラブル、うがい薬や女性のお悩みに多いカンジタ菌などのデリケートゾーンの不調など、使える症状は様々です。
空気の浄化・掃除や洗濯・消臭・リフレッシュなどいろいろな場面で使うことができる万能な精油。
通常は、湿疹や皮膚炎にステロイド剤や抗生物質を使いますが、かゆみがひどい場合には、抗ヒスタミン剤を使用します。
参考:https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/09_shisshin/index2.html
かゆみとは?
かゆみの主な原因はヒスタミンという物質です。異物への反応や皮膚の修復を助ける一方で、神経を刺激してかゆみを引き起こします。
しかし、かゆみの原因はヒスタミンだけではありません。年齢とともに皮脂が減少し、皮膚が乾燥してバリアが乱れると、異物が侵入しやすくなり、神経が皮膚表面に広がり、乾燥によるかゆみが生じます。
ティーツリーでの治療
花粉症の時期から気になっていたティーツリー(tea tree)オイルを試してみました。
ティートゥリーともティートリーとも読むようですね。
ティーツリーの皮膚炎ケアへの使い方
普段使っている化粧水にティーツリーオイルを1滴たらして患部に塗るだけ。
ティーツリーオイルは天然で混ざりもののない精油を選ぶことをおすすめします。
直接肌につけると刺激が強すぎるので、化粧水でも水でも薄めてから使用しましょう。
ティーツリーを使用した結果
半信半疑ながらやってみると、初日に赤く湿疹になっていたぶつぶつが徐々に消えました。そこから徐々に赤みが消え、茶色くなって皮が剥けて完治。日数にすると2週間程度でした。
濃度を濃くするともっと早く治ると言ってる人もいますが、ティーツリーオイルだけつけたり濃度が濃すぎると乾燥しすぎてしまうので個人的には無理はしない方が良いように思います。
人によっては塗って少々の間は一気にかゆみが発生するのでその間は我慢が必要です。そのかゆみ時期が過ぎると効果が出てくると言っている人もいます。
私は特にかゆみは感じず、ひんやりした感じで気持ちが良かったです。ニオイは少々強烈でメンソール(メントール)の香りに近いと思います。
ティーツリー使用時の注意点
メンソールの香りが苦手な人がいるときや猫が近くにいないときに使いましょう。
※猫はアロマがすべてダメというには誇大解釈で、実際には特定のアロマ(リモネン、ピネン、フェノール類、ケトン類の4種の成分のあるもの)が毒性が強いと言われています。
ただし、猫によって反応は様々なので遠ざけておいた方が無難という見解があります。細かいことを言えば人間の使っている歯磨き粉のニオイもNGという猫もいるそうです…
ティーツリーを使った化粧品
最近はティーツリーの入った保湿クリームなど化粧品も色々販売されていますね。
自分でオイルを化粧水に混ぜなくても、手っ取り早く使えます。

ティーツリーオイルを犬へ使用

犬はアロマがNGではないようなので、様子を見ながらティーツリーオイルを使ってみました。
ウエスティや柴犬などはアトピーの子が多く、わが家のウエスティ犬も皮膚が弱く、足の指やおまた周り・お尻周りが炎症を起こしてしまいました。
最初は動物病院でいただいた塗り薬をつけていたのですが、改善されなかったので水で薄めたティーツリーを使ってみたところ、徐々にウエスティ犬の湿疹がおさまりました。
特に、謎の湿疹というか水ぶくれみたいなものができてしまった膀胱部分はティーツリー塗布と光線治療であっという間に治りました。
まとめ

ティートリーは抗菌・抗ウイルス用に優れており、ウイルスが流行する時期や花粉の時期に効果を発揮してくれます。今回の皮膚炎ではこの抗菌作用が効果を発揮したようです。
100%精油のティーツリーオイルは刺激が強いので、使用の際には薄めて少量ずつ使用して様子をみましょう。市販の薬や病院での処方箋で改善せずお困りの時に、ケア方法の選択肢の一つにどうぞ。
また、犬に使う場合には舐めないようにはご注意くださいませ。